ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4688番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/4
本当の勉強は、インプットを再現するものではなく、アウトプットのためにインプットをすること as/4688.html
森川林 2023/03/17 14:41 


●動画:https://youtu.be/wsCSlqLJczU

 本当の勉強とは、与えられたものを詰め込んでそれをそのまま再現することではありません。
 今の勉強のほとんどは、詰め込み再現型の勉強になっています。
 先生が教えたことや教科書に書かれていることをそのまま吸収して、テストのときにそのとおりに再現することが勉強だと思われています。

 基礎学力はもちろん大切です。
 しかし、吸収→再現という勉強の仕方は、AIが人間よりももっと正確に素早くやってくれるようになっています。

 だから、今、文章を書くときに、忘れた漢字があっても、誰も「小学校のときにもっと漢字の勉強をしておけばよかったなあ」などとは思いません。
 計算をする必要があったときに、「もっと小学生のときに計算の練習をしておけばよかったなあ」とも思いません。
 吸収→再現のほとんどの部分は、ソフトがやってくれるようになったからです。

 では、人間は何をすべきなのかと言えば、それはアウトプットです。
 もっといい日本語で言うと、人間のすべきことは創造です。

 しかし、新しい何かを世の中に創造するためには、その根底に問題意識がなければなりません。
 問題意識は、今、ここに、自分が身体を持って生きているということがもとになっています。
 つまり、時間と空間と欲望の組み合わせが問題意識を生み出しています。

 AIは、今の段階では、時間や空間や身体と分離された機構です。
 だから、AIは、独自の問題意識を持ちません。
 したがって、AI独自の創造というのもまたありません。
 創造らしいことをすることはあっても、それは人間に委託された創造であって、独自の創造ではありません。

 人間のすべきことは、創造つまりアウトプットです。
 そのアウトプットをするためには、材料となるインプットが必要です。
 それが教育なのです。

 アウトプットが個性的であるように、インプットもまた個性的です。
 基礎となる学力で共通する面はあるとしても、基礎学力のかなりの部分はソフトで代替されるようになっています。

 大事なことは、何をインプットすべきかということではなく、何をアウトプットしたいかということです。
 それぞれの個人の個性に合わせてアウトプットをすることが、未来の教育です。

 この未来の教育の代表的なものは、言葉の森のオンラインクラスで言えば、作文クラスとプログラミングクラスと創造発表クラスです。
 これらのクラスでは、アウトプットが主体となる勉強をします。
 ひとつだけの正解がない勉強が、これからの勉強なのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
未来の教育(31) 創造力(9) 創造発表クラス(0) 

記事 4687番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/4
AO型の大学入試に対応する力をつけるには as/4687.html
森川林 2023/03/16 17:57 


 AERA.dotにAO型入試と中学受験の話が載っていました。
 これを読むと、現在の入試のおおまかな現状がわかると思います。

「AO型の大学入試を考えたら、私立の中高一貫校に行くべき?」 中学受験のプロが語った私学の裏事情
https://dot.asahi.com/dot/2023031300003.html?page=1

 学習塾は、よく「中高一貫校の受験をしないと、大学入試で不利になる」という宣伝をしていますが、特にそういうことはありません。

 あるとしたら、中高一貫校は数学の先取りができるので、大学入試の数学で高3の1年間は受験に特化した勉強ができるという点です。

 だから、公立高校に進む人は、スタディサプリなどを利用して、数学だけは学校の勉強よりも1年間先に進み、高3の夏休み以降は、志望校の過去問に特化した受験勉強をしていけばいいのです。
 大事なことは、学校や塾や予備校に頼らずに、自分の判断で勉強の方針を決めていくことです。

 中高一貫校は、周りの生徒が同じぐらいの学力なので、よくすると、周囲に引っ張られて自然に勉強するということがあります。
 しかし、悪くすると、成績が下がって落ちこぼれることもあります。
 また、周囲に合わせて低いレベルになることもあります。

 公立中学は、不明朗な内申点があることがいちばんの問題です。
 内容のない宿題や提出物などは、保護者が手伝ってあげてもいいと思います。

 公立中学には、周囲によくできる生徒も、あまりできない生徒もいます。
 そういう多様な生徒のいる中で勉強するのは、将来プラスになります。

 また、学校によっては荒れているところもありますが、中学の勉強は自分ですればいいので、荒れているかどうかは勉強の進み具合には関係ありません。
 すべて、本人次第ということです。

 公立中学は、中3で高校入試があります。
 中学3年生は、勉強の自覚ができる時期なので、この時期に受験があるというのは、生徒の成長に大きく役立ちます。

 反対に、中高一貫校の私立中の場合は、中3のころに中だるみ状態になることもあります。

 だから、中学受験で中高一貫校に行くか、中学受験をせずに公立中に行くかは、すべて中学に入ってからの本人次第です。


 AO型の入試による大学合格者は、すでに全体の半数以上になっています。
 保護者の感覚は、一般入試が主流だった時代のものですから、今の状況を理解しにくいと思います。

 大事なことは、大学入試をゴールとしないことです。
 本当のゴールは、社会に出て、自分らしい仕事をして世の中に貢献することです。

 そう考えると、勉強の方向は、はっきりしてきます。

 基礎学力をしっかりつけておくことは大事です。
 しかし、1点差を争うような過度な成績競争は必要ありません。

 それよりも大事なのは、コミュニケーション力、リーダーシップ、個性的な生き方、創造力、思考力、読書力、当意即妙の発言力、他者への思いやりなどです。
 これらが、本当の実力です。

 しかし、こういう力は、いずれも学校の成績には出てきません。
 直接話をしたり行動したりしていると、自ずから感じられる実力なのです。

 オンラインクラスのよいところは、読書紹介や一人一言などで、誰もが発言する機会があることです。
 その中で、相手の実力を感じ、自分の実力を伸ばすことができます。

 この実力を伸ばす場として、特に有効なのは、作文クラスと創造発表クラスです。
 作文も、創造発表も、学校の成績とは直接結びつかないところが、なぜか共通しています。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
受験勉強の仕方(0) 
コメント21~30件
……前のコメント
上手な作文とそ 森川林
 上手な作文とそうでない作文の差は、語彙力の差です。  そ 2/29
ChatGPT 森川林
 創造発表の勉強のネックになるのは、個性的なテーマであればあ 2/28
夏期講習でのデ 森川林
 国語の勉強の方法としていちばんいいのは、ディスカッションで 2/25
教育論に欠けて 森川林
 ボタンの掛け違いは、最後になるまでわかりません。  最初 2/18
教育論に欠けて 森川林
 しっかり勉強して、いい学校に入り、成績を上げて、目指す大学 2/18
創造発表クラス 森川林
創造発表の勉強は、知識的にやるのではなく、実験的にやることが 2/5
齋藤孝さんへの 森川林
私は、ブンブンどりむのようなレベルの低いものは誰もやらないだ 2/4
作文力の土台は 森川林
齋藤孝さんは、「齋藤孝先生が選ぶ 高校生からの読書大全」など 2/4
言葉の森は、オ 森川林
今、小123年生対象の基礎学力クラスと、小456年生対象の総 2/4
言葉の森の作文 森川林
私は、人を批判するのは好きではありません。 大事なことは、 2/3
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
人はみな、未来 森川林
人は皆、未来に生きている。 親がレールを敷こうとしている未 5/4
Re: 読会検 森川林
 千個というのは、立方体のことなので、例えば、1辺が1ミクロ 5/3
なぜ、作文クラ 森川林
なぜ、作文クラスを作文個別より優先するのか。 それは、言葉 5/3
釈迦は言った。 森川林
釈迦は言った。 ――自灯明(じとうみょう)―― 人間は、 5/3
読会検定4月  あかそよ
問題3 Bが〇だと思いました。なぜなら、五段落目の一番最後 5/1
近所のローソン 森川林
毎日新聞を見たけど、記事はまだ載っていまでした。 4/25
毎日新聞に言葉 森川林
 しばらく前に、毎日新聞の人が取材に来ました。  そのとき 4/24
4月保護者懇談 森川林
シラン ●今後の「森からゆうびん」の学習デ 4/22
マスクにしても 森川林
マスクにしても、ワクチンにしても、消毒にしても、 自分たち 4/21
イエスも釈迦も 森川林
イエスも釈迦も、理想の社会を築きたいと思っていた。 しかし 4/21

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習