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小学3、4年生までの作文で身近な話がひととおり書けることと、小学5、6年生の感想文で考える作文が書けることとは質的に異なる。小学生で終わる作文指導ではなく中学生、高校生まで続く作文指導を as/4916.html
森川林 2024/01/09 04:56 

日本水仙


●動画:https://youtu.be/QhQgVqVAlF4

 小学4年生までの作文の勉強は、普通に読む力がある子であれば、その読む力に応じて普通に書けます。

 あまりに普通に苦もなく書くので、お母さんの中には、「作文の勉強は、もうこれでいいや」と思ってしまう人も多いと思います。

 しかし、小学5年生になると、作文の課題は、説明文の感想文中心になります。
 すると、そこで、考える感想を書ける子と、小学4年生までの事実中心の作文しか書けない子との差が出てくるのです。

 では、小学4年生のころに、小学5年生の課題を先取りすればいいかというと、それは年齢的にできません。
 小学5年生は、物事を抽象的、構成的に考えることができますが、小学4年生ではまだそういうことはできないからです。

 更に、中学生の課題になると、構成を考えて書く練習になります。
 このときに、例えば、意見の裏付けになる理由を書ける子と、理由ではなく実例しか書けない子との差が出てきます。
 この差は、抽象的な語彙力を持っているかどうかの差です。

 しかし、教える先生は、だからだめだというようなことは言いません。
 子供の成長には、時間がかかります。
 年齢に応じて読む力をつけていけば、誰でも難しい課題を書く力がついてきます。

 そのためには、説明文の読書を中心に読む力をつけていく必要があります。
 そして、小学校高学年からの生徒は、自動採点ソフト「森リン」の点数をひとつの指標にしていくといいのです。


 小学生までの作文指導しかできないか、中学生、高校生までの作文指導ができるかどうかが、作文の指導力の差になります。

 今日、1月9日の朝日小学生新聞に、作文通信教育講座ブンブンどりむが広告を載せていました。

 よくがんばっていると思いますが、この作文通信教室の対象は小学生までです。

 小学3、4年生までの作文指導は、ある程度誰でもできます。
 難しいのは、小学5、6年生になってからの作文指導と、中学生、高校生になってからの作文指導です。

 ブンブンどりむの監修者である齋藤孝さんの「こども文章力」を読むと、作文指導の中心が、小学校低中学年までになっていることがわかります。
 この本に例文として載せてある作文も、小学3年生が書いた作文という設定になっています。

 だから、このレベルの作文指導法をいくら読んでも、高学年の作文指導はできません。 まして、中学生、高校生の作文指導などは、遠い未来の話になってしまいます。


 現在、小学3、4年生で、「もう作文は、大体書けるからいいや」と思っている人は、その先に続く作文の勉強を考えてみてください。

 考える力をつける作文は、小学5年生から始まります。
 そのため、小学4年生まで一応作文を書けていた生徒が、小学5年生になると急に書けなくなることがあります。

 書けなくなるということは、考える力が必要になるということですから、小学5年生以降の作文の勉強をすることで、考える力がつくのです。

日本水仙


●動画:https://youtu.be/QhQgVqVAlF4

 小学4年生までの作文の勉強は、普通に読む力がある子であれば、その読む力に応じて普通に書けます。

 あまりに普通に苦もなく書くので、お母さんの中には、「作文の勉強は、もうこれでいいや」と思ってしまう人も多いと思います。

 しかし、小学5年生になると、作文の課題は、説明文の感想文中心になります。
 すると、そこで、考える感想を書ける子と、小学4年生までの事実中心の作文しか書けない子との差が出てくるのです。

 では、小学4年生のころに、小学5年生の課題を先取りすればいいかというと、それは年齢的にできません。
 小学5年生は、物事を抽象的、構成的に考えることができますが、小学4年生ではまだそういうことはできないからです。

 更に、中学生の課題になると、構成を考えて書く練習になります。
 このときに、例えば、意見の裏付けになる理由を書ける子と、理由ではなく実例しか書けない子との差が出てきます。
 この差は、抽象的な語彙力を持っているかどうかの差です。

 しかし、教える先生は、だからだめだというようなことは言いません。
 子供の成長には、時間がかかります。
 年齢に応じて読む力をつけていけば、誰でも難しい課題を書く力がついてきます。

 そのためには、説明文の読書を中心に読む力をつけていく必要があります。
 そして、小学校高学年からの生徒は、自動採点ソフト「森リン」の点数をひとつの指標にしていくといいのです。


 小学生までの作文指導しかできないか、中学生、高校生までの作文指導ができるかどうかが、作文の指導力の差になります。

 今日、1月9日の朝日小学生新聞に、作文通信教育講座ブンブンどりむが広告を載せていました。

 よくがんばっていると思いますが、この作文通信教室の対象は小学生までです。

 小学3、4年生までの作文指導は、ある程度誰でもできます。
 難しいのは、小学5、6年生になってからの作文指導と、中学生、高校生になってからの作文指導です。

 ブンブンどりむの監修者である齋藤孝さんの「こども文章力」を読むと、作文指導の中心が、小学校低中学年までになっていることがわかります。
 この本に例文として載せてある作文も、小学3年生が書いた作文という設定になっています。

 だから、このレベルの作文指導法をいくら読んでも、高学年の作文指導はできません。 まして、中学生、高校生の作文指導などは、遠い未来の話になってしまいます。


 現在、小学3、4年生で、「もう作文は、大体書けるからいいや」と思っている人は、その先に続く作文の勉強を考えてみてください。

 考える力をつける作文は、小学5年生から始まります。
 そのため、小学4年生まで一応作文を書けていた生徒が、小学5年生になると急に書けなくなることがあります。

 書けなくなるということは、考える力が必要になるということですから、小学5年生以降の作文の勉強をすることで、考える力がつくのです。


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

コメント欄

森川林 2024年1月9日 4時57分  
 私は、人を批判することは好きではありませんが、学校の先生や保護者の方が、作文の勉強とはこういうレベルでいいのだと考えてしまうのは、子供たちの作文の質を低下させると思うので、あえて批判的なことを書かせていただきました。
 反論があれば、ぜひどうぞ。

kazeso 2024年1月9日 14時54分  
作文の書き方をいくつか見比べてみると、みな、言葉の森の指導方法を参考にしている様子が見受けられますね。初めにこれだけのアイデアを考えて体系化したこと自体が素晴らしいと感じます。

もし可能であれば、教材の一部をアップデートすることで、より効果的な学習ができるのではないでしょうか。

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小学3、4年生までの作文で身近な話がひととおり書けることと、小学5、6年生の感想文で考える作文が書けることとは質的に異なる。小学生で終わる作文指導ではなく中学生、高校生まで続く作文指導を 森川林 20240109 に対するコメント

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●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

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