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 言葉の森が考える、これからの子供たちの教育のビジョン――全教科8割の学力をつけ、思考力と創造力を伸ばし、社会で活躍できる人になる Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
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言葉の森が考える、これからの子供たちの教育のビジョン――全教科8割の学力をつけ、思考力と創造力を伸ばし、社会で活躍できる人になる as/4855.html
森川林 2023/11/21 09:12 

ピラカンサ(トキワサンザシ、タチバナモドキ)

●動画:https://youtu.be/meGzbkU8Gr8

 言葉の森で、中根が教えている中高生のクラスでは、定期テストの結果を毎回聞くようにしています。
 中高生の参加しているクラスは、現在、国語読解、数学、プログラミング、創造発表、作文ですが、テストの成績を効くと、ほとんどの子が全教科平均80点以上の成績を取っています。
 中には、平均95点以上という生徒もいます。
 みんな、よく勉強しているのです。

 テスト前の2週間は、テスト対策期間ということで、読書は休んでもいいとしていますが、それでもちゃんと本を読んでいる子がいます。
 テストに直接関係のない作文やプログラミングや創造発表のクラスでも、テスト前に授業に参加する子がいます。

 みんな、頑張っていますが、決して息切れをしながらやっているわけではありません。

 こういう実力も意欲もある子供たちの将来の勉強のビジョンを、保護者が大きく捉えていく必要があります。


 まず、将来の勉強のゴールは、大学入試ではなく、その先の社会に出て活躍することだと考えることです。

 社会に出て活躍するというのはすぐにはできませんが、社会に出て自分らしい仕事をするというのが、現在行っている勉強のゴールと考えておくのです。

 わかりやすく言えば、社会に出て自分の会社を立ち上げて社長になることが将来の目標と考えておいてもいいと思います。

 これからは、大きな木に寄りかかって安定した生き方をする時代ではなく、自分の木を自分らしく育てる時代になるからです。

 「飯の食える大人になる」という言葉がありますが、将来は、ベーシックインカムが広がり誰でも飯を食えるようになります。
 大事なのは、飯が食えるようになったあと、つまり衣食住の安定のあと、自分らしい創造をすることが生きがいになるということです。

 さて、しかし、社会に出る前に、大学入試ににも合格しておく必要があります。
 今までの大学入試では、点数で輪切りにされて合否が決まっていましたが、これからは総合選抜型の入試が広がります。

 総合選抜型入試に必要なのは、8割の学力と個性と思考力です。
 昔のように、成績の点数だけで1点差を争うような試験ではなくなってくるのです。

 すると、本当に差がつくのは、個性と思考力の方です。
 個性は、創造発表などで、身につける力です。
 思考力は、難しい読書と難しい作文で身につける力です。

 学力に関しては、わざわざ塾や予備校に行く必要はありません。
 模擬試験は、時々受ける必要がありますし、志望校の過去問には早めにアクセスしておく必要があります。
 しかし、勉強は、人に教えてもらうよりも、家庭で自分でやる方がずっと能率がよいものです。

 勉強に必要な教材や学習法は、既にインターネットを利用すれば豊富に揃っています。
 ただし、勉強の全体の方向アドバイスしてくれる先生役の人は、必要になります。
 そういう人がいれば、勉強は家庭でひとりでやっていけるのです。

 言葉の森では、現在、小学1234年生向けに、基礎学力クラスを開いています。
 これは、1か月で週ごとに、国語・算数・暗唱・創造発表の勉強に取り組むクラスです。

 小学456年生向けには、総合学力クラスを開いています。
 これは、1か月で、国語・算数・英語・創造発表の勉強をするクラスです。

 今後、中学123年生向けに、全科学力クラスも開く予定です。
 全科学力クラスは、1か月で、国語・数学・英語・理科社会の勉強をします。

 自宅で勉強するときに、勉強のきっかけをつかみにくいという人は、自習室を利用するといいと思います。
 自習室は、入室・退室の時刻と、自習内容を記録することになっているので、自分の勉強の経過を記録できます。
 また、他の生徒も自習室に参加しているのを見れば、自然にやる気を出すことができます。

 現在、自習室は、毎日1人か2人しか参加していませんが、今後、先生が担当するクラスの生徒の勉強の様子を見て、勉強の進まない生徒によっては自習室参加を義務づけるということをしてもいいと思います。
 というのは、子供が自覚して勉強する年齢は中学3年生以降なので、小学1年生から中学2年生までは、ある程度勉強強制することも必要になるからです。

 ただし、子供本人の意欲とは関係なく、あまりにも勉強的なことを強制すると、学力ではなく、意欲が低下するようになります。
 意欲の低下は、学力の低下よりももっと大きなマイナスになるので、勉強に対する強制は、限定しておく必要があります。


 言葉の森の基礎学力クラス・総合学力クラス・全科学力クラスで、トータルな学力をつけ、全教科8割以上の成績を取っていれば、あとは総合選抜型入試で十分に大学入試に対応できます。

 だから、これから大事になるのは、教科の学力だけでなく、思考力と創造力を伸ばしていくことです。
 思考力は作文クラスで、創造力は創造発表クラスで、育てていくことができます。
 また、今後はITテクノロジーに精通しておく必要があるので、プログラミングクラスも必要になりますす。
 学校では、プログラミングクラスのような先進的な授業はなかなか行えません。
 だから、作文、創造発表、プログラミング、全教科型のクラスが、これからの子供たちの勉強の基本になります。

 言葉の森のオンラインクラスのいいところは、生徒どうしの発表と交流の時間があることです。
 しかも、オンラインのクラスなので、どこかに出かけなくても、自宅で他の生徒と対話し交流し発表することができます。

 今後は、遠足やサマーキャンプなどの企画を復活させるので、将来は、リアルな交流の機会もできるようになります。
 しかし、学校や塾のように、毎日リアルに会う必要はありません。
 通常はオンラインで交流していて、たまにリアルで会うというようなことで十分なのです。


 以上が、言葉の森の描く子供たちの教育のビジョンです。
 このようにして、どの子も楽しく、しかも楽に参加できるオンラインクラスで、勉強の実力をつけ、創造力を育て、思考力を育てて、将来の社会生活の準備をしていくのです。


 国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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