題名 | 森リンの生かし方 43 |
名前 | 森川林 |
時刻 | 2004-10-12 12:46:29 |
森リンの点数は、素材語彙×(強力語彙+重量語彙)で計算されています。
このうち、強力語彙と重量語彙の点数は、年齢に比例して書く内容が高度になると自然に高くなってくる点数です。ですから、この強力語彙と重量語彙の点数を上げることは、当面あまり考えなくてもよいと思います。 重要なのは素材語彙です。この素材語彙は、話題が広くなるほど、そして文章の密度が濃くなるほど高くなります。 まず、話題を広げる方法です。 小学校高学年以上の生徒で、説明文や意見文を書いている人は、作文の中に入れる実例の幅を広げることが重要になってきます。例えば、実例を二つ書く場合、一つは自分の体験を書き、もう一つは家族に聞いた話や本で調べた話などを書くというようなことです。似た実例ではなく、できるだけ分野の違う実例を探して書いていくことが大切です。中学生以上の人は、社会実例を入れるときに、昔話や伝記などから幅広く実例を探していくといいでしょう。 次は、密度を濃くする方法です。 密度を濃くするためには、同じ言葉や言い回しをできるだけ使わないことです。森リンの評価を送信した直後に、森リンのグラフの「素材語彙○点○種」と書いてあるところをクリックすると、その作文でどういう言葉が素材語彙として使われたかが表になって表示されます。また、森リンのグラフの下の方には、素材語彙が赤い色で区別された文章が載っています。この素材語彙の種類を多くしていくと森リンの点数が高くなります。 素材語彙の種類を多くする方法は簡単です。自分の書いた元の文章を保存しておき、その中で言い回しを部分的に変えて、森リンのページで送信してみます。言い回しを変えただけで点数が高くなることもありますが、易しい言い回しに変えてしまうとかえって点数が低くなることもあります。これを何回も繰り返すと次第に密度の濃い文章になってきます。 しかし、言い回しを変えることによる点数アップは途中までは簡単ですが、ある段階から急に難しくなります。これは、言い回しを変えるだけでは限界があるということを示しています。それ以上点数を上げるためには、話題そのものを変えなければなりません。 森リンの点数を上げるためには、このように自分の書いた文章を何度も推敲して密度の濃いものにしていくことも大事ですが、より本質的には読書によって幅広い話題と豊富な語彙を身につけていくことが必要になります。森リンの点数と読書の量は、かなり高い相関があるようです。 |