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題名 朝の十分間読書運動について 29
名前 森川林
時刻 2004-05-28 13:38:42
 福島県立石川高校に転任した庄司一幸教諭(49)は、荒れる生徒たちを見て何とかしたいと思い、1996年から朝の十分間読書に取り組みました。最初は「漢字も読めない生徒が本を読むか」という周囲の無理解もあったようですが、実際に取り組んでみると、生徒たちは驚くほど集中して読書をすることがわかり、やがて校内も落ち着きを取り戻していきました。
 朝の十分間読書運動は発展し、現在、全国の小中高校で取り組まれています。
 この運動の特徴は4点にまとめられています。
1.みんなでやる
2.毎日やる
3.好きな本でよい
4.ただ読むだけ
 この運動を学校として取り組んでいるところでは、どこも生徒が見違えるほど本を読むようになるという大きな成果を上げています。
 こういう運動ができるということが、学習塾などにはない学校の利点です。つまり、学校という組織は、すぐに成果が上がるかどうかわからないようなことを運動としてできるのです。これは、運動会や遠足などの行事についても言えます。
 ところが、この朝の十分間読書運動を始めた当の先生たちは、この運動の限界を感じ始めています。実際に、学校によっては、朝の読書運動を始めてしばらくしてから、週に1回は朝の読書ではなく朝のドリルにあてるというような取り組み方をしているところも出ているようです。なぜでしょうか。
 この運動のいちばんの長所は、「みんなが、毎日、好きな本を、ただ読むだけ」という単純なところにありました。しかし、数年たつと、その単純さが逆に弱点になってくるのです。だれかが、「こんな単純なことつまらない」「飽きた」などと言い出すと、ほとんどの人がぐらつきはじめます。
 単純さを解消するために、先生によっては、読書カードを作ったり、読んだ冊数のグラフを作ったり、読む本を指定したりというような工夫をする人も出てくるでしょう。すると、運動は次第に複雑になります。やがて、そんな複雑にやるなら、ドリルをやらせた方が手間がかからなくていいという発想になってくるのです。
 朝の読書運動を継続させるためには、単純なままやり続けるのだという筋金の入った指導者が必要です。
 実は、この朝の読書運動のようなことは、本来家庭でやることなのです。家庭こそは、すぐに成果が出るかどうかわからないような単純なことを単純に継続させることのできる最強の場所です。しかし、もちろんここにも、単純なことを単純なままやり続けるのだという筋金入りの親の存在が必要です。ところが、現代の親の多くは、子供に「こんなの飽きた」「つまらない」と言われると、すぐに目先を変えて工夫をしようとしてしまうのです。
 家庭で子供に読書をさせる基本は、「本は必ず毎日読もう」という方針を継続することです。その単純さが幹の部分で、子供が喜んで読むような本を探してくるというのはそのあとの枝葉の部分です。多くの家庭では、枝葉の部分に先に目を向けてしまうのです。
 ここで言葉の森が登場します(笑)。言葉の森でも、子供たちにどのように読書をさせるかが悩みの種です。しかし、今後の作戦の方向は考えています。それは、読書と作文を結びつけることです。
 人間が単純なものに飽きるのは自然の現象です。単純なものを継続させるためには、単純な反復と思われていたものの中に実は進歩の喜びがあったのだと本人が自覚できるようにすることです。
 言葉の森の長文集は、まだ感想文の課題としてしか使っていませんが、将来は材料そのものも長文集の中から見つけるという形に発展させていきたいと思っています。更に、読書実例などで、読んだ本を自分が書く作文に生かすということができれば、本を読むことが進歩につながるという実感を持ちやすくなります。
 しかし、こういうサイクルができるようになるためには、言葉の森の作文指導が、言葉の森という小さな教室の範囲だけでなく、より広い日本文化の中で位置づけられる必要があります。そのために、言葉の森では、作文検定を広く普及させていきたいと考えているのです。
 
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