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記事 5097番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/6/19
毎週作文を書くのが大変というのは、根性なさすぎ。本多静六は、毎日原稿用紙3枚の文章を書いていた as/5097.html
森川林 2024/06/11 06:20 

モジズリ



 たまにですが、「毎週作文を書くのが大変」と言う人がいます。

 もちろん、作文を書くというのは大変です。
 だから、学校で作文の宿題があった日に、もうひとつ新しい作文を書くというのは、子供にとってかなり負担です。

 しかし、1日に1つの作文を書くというのは、がんばれば誰でもできることです。
 まして、週に1回の作文を書くのが大変というのは、根性がなさすぎです。


 1200字の作文を書くのは、早い人で60分、普通は90分はかかります。
 書くことに慣れないうちは、3時間ぐらいかかります。

 その時間は、ずっと考えを集中させて文章を埋めていかなければなりません。
 しかし、だから、考える力がつくのです。


 本多静六は、人に読ませられる文章を、毎日、原稿用紙に3枚書くことを自分に課していました。
 毎日ですから、風邪などで休んだときは、次の日に、その休んだ分を取り戻すために何日分も書きました。

 ただし、これは、やりすぎだと思います(笑)。
 休んだ分は、休んだことにしておしまいにしておけばいいのです。
 過去はふりかえらずに、今日から先のことをがんばることです。


 しかし、毎日、文章を書くというのは、やろうと思えば誰でもできます。
 週に1回の作文も、当然、やろうと思えば誰でもできます。


 私も、学生時代、マスコミの入社試験を受けるときは、1年間、毎日1200字の文章を書くことを日課にしていました。
 近所の喫茶店に入り、1200字書き終わるまでその店を出ないということにしていたのです。店にとってはいい迷惑です。

 その結果、作文だけは上達しましたが、試験には面接で軽く落とされました(笑)。
 理由は、学生運動をがんばってやっていたからです。
 しかし、今は、落とされてよかったのだろうと思っています。


 「毎週、作文を書くのが大変」などというのは、根性がないだけです。
 普通の大人は、「毎日、仕事をするのが大変」などと言いません。
 みんな、大変だと思っても続けています。


 ところが、最近の保護者は、子供に甘いところがあり、子供に我慢させるということをあまりしません。
 これは、戦後の教育のマイナス面のひとつだと思います。

 親が必要と思ったことは、子供が嫌がってもさせることです。
 ただし、そのときの「必要」の基準が大事です。

 受験に合格するために必要というような外面の基準ではなく、人間として生きるために何が必要かという内面の基準としてその基準を考えることです。

 内面の基準に基づいた強制は、たとえそのとき子供嫌がったとしても、それがその子を成長させることになるのです。

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森川林 20240611  
作文の勉強というのは、負担の大きい勉強です。
だからこそ、それを続けることが大事なのです。

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読書を阻むものは、肉体労働、スポーツ、くたびれる日々の生活。読書の習慣は、1日でも途絶えるとそのままなくなることが多い。何しろ毎日読むことを目標に。そのための方法として役立つタイマーと付箋読書 as/5096.html
森川林 2024/06/10 06:30 

ガクアジサイ



 子供たちの勉強の様子を見ていると、スポーツの好きな子は、あまり読書をしない傾向があるように思いました。
 もちろん、例外はたくさんあります。
 スポーツも読書もという人は多いです。

 しかし、そのとき思ったのは、肉体労働が続くと、本を読みたくなくなるという自分の体験でした。
 学生時代、アルバイトで、マンションの4階まで重い荷物をいくつも運ぶという仕事を何日もしていたとき、仕事が終わって下宿に戻っても、本を読む気が起きませんでした。
 時間はたっぷりあるのに、読書をしようという気にならないのです。

 「重力と恩寵」を書いたシモーヌ・ヴェイユも、工場労働の経験のあとに、確かそのようなことを書いていました。
 激しい肉体労働は、人間から、読むことや考える時間を奪うのです。


 もちろん、スポーツは、いいものだと思います。
 努力や向上心や目標など、人間の成長に役立つ面を持っています。

 しかし、今人気のスポーツは、競争で勝つことを目的にしているので、かえって人間の成長にとって歪んだ面を持っています。
 スポーツは、楽しくやればいいのであって、競争に勝つためにやるものではありません。


 そのスポーツに少し似ているのが受験勉強です。
 小学生時代に、よく本を読んでいていい作文を書いていた子が、受験勉強をしている間に本を読む時間がなくなり、その後、受験に合格したあとも本を読む習慣がなくなったということがありました。

 読書は、生活習慣のようなものですから、読まない日が何日か続くと、その習慣が途絶えることがあるのです。

 そして、本を読まないということは、考える時間がなくなるということです。

 次のような記事がありました。
====
週5フルタイムで働き、疲れ、本を読みたくてもSNSやYouTubeをぼーっと眺めてしまう、そんな生活おかしくないか?
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/81348?page=3
(この記事は、面白いのですが、ログインを強制されるので読まなくていいです。私はここに登録したことがありますが、そのメールとパスワードが認証されませんでした(笑)。)

 正直、本を読む時間はあったのです。
 電車に乗っている時間や、夜寝る前の自由時間、私はSNSやYouTubeをぼうっと眺めていました。あるいは友達と飲み会で喋ったり、休日の朝に寝だめしたりする時間を、読書に充てたらいいのです。
 だけど、それができなかった。本を開いても、目が自然と閉じてしまう。なんとなく手がスマホのSNSアプリを開いてしまう。夜はいつまでもYouTubeを眺めてしまう。
 あんなに、本を読むことが好きだったのに。
====

 仕事に追われる人、勉強に追われる人、ほかの何かに追われる人は、本を読む時間がなくなります。
 そして、その空白な時間を、YouTubeを見たり、SNSでやりとりをしたりするようになるのです。

 YouTubeは、役に立つ情報も多いので、いいメディアだと思います。
 しかし、昔のテレビに似ています。
 テレビは、特に見たいものがないときでも、漠然とつける家庭が多かったのです。


 では、どうしたらいいかというと、具体的には2つの方法があります。

 第一は、タイマーをセットして、
「ちょっとYouTubeでも見て息抜きをしたいから、10分だけ見てみよう」
という時間制限をすることです。
 もちろん、面白い番組であれば、もう一度10分のタイマーをセットし直せばいいのです。
 大事なのは、タイマーをセットすることによって、本来の自分を取り戻すきっかけがつかめるということです。

 第二は、読書は、付箋読書で読むことです。
 説明文の難しい本は、読むきっかけがつかめないと、読みかけで終わってしまいます。
 しかし、読んだところまでに付箋をつけておくと、すぐに読み続けることができます。
 そして、ある程度読んだあとに、また付箋をつけておけばいいのです。


 人間は、身体を持っているので、手に触れる世界(タンジブルな世界)で生きています。
 例えば、時間というものは、本来はあるかないかわからないものですが、人類はその時間を触れることのできる時間とするために時計を発明しました。

 現在は、情報のメディアが次々に押し寄せてくるので、そのままでいると、情報に流されてしまいます。
 情報に流されないためのひとつの方法が読書で、もうひとつの方法が文章を書くことで、第三の方法が発明や発見という自分なりの創造です。

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森川林 20240610  
暇なときは読書をすればいいのですが、今は、スマホで情報に流される時間を過ごす人が多いです。
大事なことは、自分で何かを作り出すことです。
勉強も、仕事も、他から与えられた時間です。
勉強や仕事のあとに、YouTubeを見たり、ゲームをしたりしていれば、一日中流される生活をしていることになるのです。

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国語の読解検定は、プリントした紙媒体でやってください。国語読解問題は、ウェブで見て適当に解いても力はつきません as/5095.html
森川林 2024/06/09 13:25 

モジズリあちこち



 国語読解クラスと、基礎学力クラスと、総合学力クラスの生徒は、特に読解検定の申込みしなくても、ウェブの問題を表示して、いつでも無料で解くことができます。
 また、14日までの申込みに間に合わなかった生徒も、ウェブの問題を表示して28日までに問題を表示して解くことができます。

 しかし、そのときの点数が、実は悪い生徒が多いのです。
 それは、ウェブで文章を読んで、ウェブで選択肢を選んで答えているからです。
 つまり、じっくり問題文に戻って読み直すことをしていないからです。


 国語読解の成績が伸びない生徒に共通しているのは、適当に解いていることです。
 適当に解いているので、結果がわかっても、「当たった」「外れた」で終わってしまうのです。

 国語読解問題は、100点を取ることが目標です。

 国語読解力のある生徒は、よく質問をしてきます。
「どうして、この問題がこの答えなのですか」
という質問です。
 また、お母さんが、子供と一緒に間違えた問題の解き直しをしていることが多いです。
 こういう生徒は、国語以外のすべての教科の成績が上がります。


 繰り返しますが、国語読解問題は、100点を取ることが目標です。
 少なくとも80点以上を取ることが必要です。
 平均点は60点ですから、最低でも60点は取らなければならないということです。


 学校の国語の読解問題であれば、適当な解き方でも◎になります。
 しかし、読解検定の問題は、大学入試の共通テストと同じような、緻密に解く解き方で解くようになっています。

 家庭で、ウェブの読解問題をやる場合は、必ず事前に印刷して取り組むようにしてください。
 家庭での印刷ができない場合は、14日までにその月の読解検定に申し込んでください。
 そうすれば、当日までに郵送で問題文が届きます。


 読解検定の受検料は通常は550円ですが、国語読解クラスと基礎学力クラスと総合学力クラスの生徒の場合は330円です。

 問題を適当に解いて悪い点数になっても、何も力はつきません。
 よく考えて解くことが大切なので、必ず紙にプリントした文章をしっかり読んで解くようにしてください。

▽読検ランキング
https://www.mori7.com/dokken/dk_rank.php

▽自分の点数は「学習グラフ」で確認してください。
https://www.mori7.com/gs/

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森川林 20240609  
国語読解の問題は、適当に解いて「当たった」「外れた」と言っていても力はつきません。
100点を取ることを目標に、緻密に解いていく必要があります。
これまでに国語の成績の上がった生徒は、お母さんと一緒に間違えた問題をすべて解き直すか、それでもわからない場合は教室に質問してくるかした生徒です。

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これからはベンチャーの時代。与えられた勉強を真面目にして、与えられた仕事を真面目にこなす時代から、自分がわくわくできる仕事を作り出す時代に as/5094.html
森川林 2024/06/09 09:35 

キイチゴ(ブラックベリー)



 「これからはベンチャーの時代」という言葉は、多くの保護者には受けいられないと思います(笑)。
 ほとんどの保護者は、真面目に勉強して、真面目に仕事をしてきた世代に属しているからです。

====
「学生ベンチャー」が1200社近くまで増加 東大生「学生にとって『起業』は当然の選択肢」
https://dot.asahi.com/articles/-/223905?page=1

 2022年の東京大学の入学式。藤井輝夫総長の祝辞に衝撃が走った。3分の2が起業の話だったからだ。
「東大関連ベンチャーの支援に向けた取り組みを積極的に進め、30年までにその数を700社にするという目標を掲げています」
「少しでも関心があればぜひ勇気を出して、本学での起業をめぐるポジティブな語りと対話の輪のなかに一歩足を踏み出してみてください。そこにはきっと、教室での学びとはまた違った新しい世界が広がっているはずです」
 世界にインパクトを与えるベンチャー企業を生み出そうと、国や大学は今、様々な支援に乗り出している。
====

 これから世の中は大きく変わります。
 例えば、今進んでいる核融合エネルギーの開発が進めば、エネルギーコストは大きく低下します。

 物やサービスの価格は、つきつめれば、使ったエネルギーの価格です。
 その価格に、人件費が加わるだけです。

 だからこそ、これまで、ドルは、金とリンクするのでなくペトロダラーとして生き延びてきたのです。

 と考えれば、エネルギーが無償に近くなれば、それは、あらゆるものの価格が無償に近づくということです。
 残る価格は人件費だけです。

 その一方で、人の行う仕事は、ロボット化やAI化で次第に少なくなっていきます。

 物やサービスが無償に近くなる一方、人間の働く仕事が減り、収入が少なくなれば、これまでのお金を基準にして回っていた経済は回らなくなります。

 そこで、長い目で見れば、ベーシックインカムの時代になるのです。
 長い目と言っても、私は、じきにそういう時代が来ると思っています。


 地球の自然界は、太陽のエネルギーで生きています。

 太陽のエネルギーは、無償です。

 中村天風は、
「太陽の光線は、美人の顔も照らせば、犬の糞も照らしている」
と言いました。
 太陽は、分け隔てないのです。


 太陽の無償のエネルギーによって、植物が水と空気を使って光合成を行い、その植物によって草食動物が生まれ、やがて肉食動物が生まれ、やがて人間が生まれ、やがて人間の文化が生まれました。
 すべての出発点は、太陽の無償のエネルギーでした。

 そう考えると、人工の太陽とも言われる核融合のエネルギーは、人間のすべての社会生活に影響を与えます。
 その影響のひとつが、人間はもう収入のために働く必要がなくなるということです。

 しかし、日本には、昔から働く文化があります。
 何のために働くのかと言えば、これからは、ほかの人を喜ばせるために働くのです。

 勉強と仕事は、収入のために行う勉強と仕事ではなくなり、自分自身の幸福と向上と創造と貢献のために行うものになります。


 これからの若者が目指すベンチャービジネスも、この方向で行う必要があるのです。

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記事 5093番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/6/19
デジタル教科書ではなく紙の教科書を。読書も、紙媒体の読書で読む力をつけるのが先 as/5093.html
森川林 2024/06/08 14:51 

ヤマボウシ
(ヤマボウシの名前は、4枚の白い花びらが、白い頭巾をかぶった法師(僧兵)に似ていることに由来する。 ●近縁種にアメリカヤマボウシ(ハナミズキ)があるが、これはは耐寒性が弱く、北海道ではほとんど使われていない。)



 紙の本と電子の本とどちらがいいかという記事がありました。
====
本を読むなら「紙」と「電子」、どっちが正解?
https://diamond.jp/articles/-/345052

……「内容を深く読み込む力については、電子よりも紙媒体の方が身につけやすい」といった見解がでてきます。
 したがって、「幼少期の絵本の読み聞かせなどは、デジタル媒体ではなく紙媒体でやった方が良い」とも書かれていて、実際にわが家でもこうした知見に基づいた子育てを実践してきました。
====

 言葉の森では、国語や数学や英語の問題集は、紙媒体で渡しています。
 デジタル化することはできますが、勉強は、紙媒体ですることが大事だと思っているからです。


 かつて、デジタル教科書という構想がありました。今でもあるかもしれませんが。
 これは、子供の勉強の仕方をよく知らない人の発案です。

 大人は、デジタルでもいいのです。
 しかし、それは、紙媒体で身につけた読書の蓄積があるからです。
 子供は、最初は紙媒体で読書を身につける必要があるのです。


 もちろん、単に知識や情報として読むだけのものであれば、紙媒体でも電子媒体でも変わりません。
 しかし、ずっと読み続けたい本や、教科書や参考書や問題集は、デジタルではなく、紙で読む必要があります。


 例えば、「はてしない物語」の本は、作者のミヒャエル・エンデが、挿絵にこだわりを持っていました。
====
wikipediaより
 父親が著名な画家だったエンデは自身も絵を描いており、本の装丁にもこだわりを持っていた。17年にわたりエンデの編集者を務めたローマン・ホッケは「エンデは、この本を『魔法の本』と言っていました。だから装丁も、中に独立した世界があるような、特別なものでなければならない、と」と語っており、出版された本はその言葉通り表紙に二匹の蛇が描かれた布張りの本として装丁され、物語に入り込む入り口としての装置となった。読者は自身が手にした本が、作中でバスチアンが読んでいるものと同じものであると悟り、主人公と一体化していくのである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AF%E3%81%A6%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%E7%89%A9%E8%AA%9E
====

 教科書や参考書や問題集は、1回だけ読むものではなく、何度も繰り返し読むものです。
 何度も読むものは、読み返すときに、「あの話は、たぶんあの辺のページのあそこら辺に書いてあったなあ」という感覚で読み返すことができます。

 これがタンジブル(触れることできる)ということです。
 機械が情報を読み取るときは、情報をそのままコピーするので、タンジブルである必要はありません。
 しかし、身体を持つ人間が情報を読み取るときは、その情報の媒体にタンジブルに接する必要があります。

 大人の場合は、デジタルでもかまいません。
 しかし、子供の場合は、本はデジタルではなく、手で触れることのできる本として読んでいく方がいいのです。
 だから、教科書や参考書や問題集も、もちろん紙媒体である必要があるのです。

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森川林 20240608  
デジタル教科書という考えがありますが、教科書とか自分の好きな本とかいうものは、デジタルな情報ではなく、触れることのできる(タンジブル)ものである必要があります。
ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」は、昔はいい本だったのですが、その後、岩波少年文庫に収録されてから、安価で手に入りやすくなった分、情報中心の本になってしまった気がするなあ。


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